2006年11月07日

腰部ヘルニア + 脊柱管狭窄

※ Fさん 31 歳 男性 職業 会社員  ※


来院時の症状

来院1週間前、歩行中突然腰に激痛が走り、歩行困難となった。

帰宅後シップを貼り安静にするも痛みが増強したため整形外科へ。神経ブロック注射で痛みを抑える。

以前から朝顔を洗う際などに違和感はあったが、特に気に留めず生活しており、直接の原因は不明とのこと。

X線検査では骨の異常なし。MRI検査で腰椎4・5番間のヘルニアが発覚、合わせて脊柱管狭窄の傾向も指摘される。

来院当日、痛みで前日から睡眠もとれず、身動き・歩行が一人では困難な状況で、奥様付き添いでご来院。

施術経験  なし

状態

●動作確認 → かろうじて前屈がお辞儀程度にできるのみで、後屈・側屈・回旋動作は全く不可。

●上背〜腰部・殿筋・大腿・下腿に至る全ての筋肉が過緊張で固まり、全く可動性の余裕なし。

●痛み → 体幹の左側に多く見られ、特に腰椎下部・仙骨上部・坐骨周辺に集中。



施術プラン

当面、骨格の矯正・調整は不可のため、まず筋の緊張緩和操作を徹底し、幹部への直接負担を軽減させる。可動域を広げて日常動作の制限を緩和することを優先。

経過

<1回目/初日> 寝る姿勢=側臥位以外不可。トリガーポイントの解除〜筋肉の緩和操作集中。患部へのキネシオテーピング実施。 動作・姿勢上の諸注意指導。 ※会社は1週間休暇とした、との事。

<2回目/翌日> 側臥位以外不可。昨日よりも少し痛みが軽減。動作制限は同様のため、筋肉の緩和操作のみ実施。
 
<3回目/2日後> 側臥位以外不可。痛みは前回より軽減するも、体の動きはほとんど変化なし。 筋肉の緩和操作徹底 + キネシオテーピング実施。

<4回目/翌日> 回旋動作のみ少し出来るようにはなったが、患部の痛みは相変わらず。 腰部・大腿の緊張が強い。トリガーポイントの解除・筋肉・関節の緩和操作徹底。

<5回目/翌日> 痛み・状態ともに前日と変化なし。引き続き筋肉・関節の緩和操作に集中。

<6回目/翌日> 寝る姿勢=仰向けも可能に。痛みも動作上以外は気にならないレベルに軽減、動作は前後屈以外は回復。

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<9回目/6回目から1週間後> 歩くと仙骨に痛みが走る。体の左側のバランスが悪く歩きづらい、との事。 筋肉緩和操作にあわせ、関節可動域UPのストレッチを実施開始。 在宅でのキャットエクセサイズ(腰痛体操)を指導(※痛みの無い方向のみ)。

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<12回目/9回目から1週間後> 仕事中の姿勢によりまだ患部に痛みは走るが、日常動作はゆっくりであればほぼ可能なまでに回復。施術のペースを1週間に1度にあける。

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<20回目/12回目から約2ヶ月後> 日常の動作はほぼ問題ないレベルまで回復。腰部中心に動きへの恐怖感から緊張が強いが、機能的には回復傾向にあるため、今回から骨格矯正を追加。実施後仙骨の関節の硬さが緩み、腰部の可動域向上。

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以来本日現在、初回来院より7ヶ月が経過、機能的な問題もほとんど気にならないレベルに回復、引き続き3週間の1度程度のペースでメンテナンス来院を継続中。


ひとこと

原因がはっきりしない、突然の発症のように思われる症状であっても、必ず何らかの伏線が引かれているものです。 今回のように、検査によって予想外の事実が合わせて発覚するケースもあり、普段から体の異常・違和感への早めの対応が大切です。



執筆 大澤 白金台カイロプラクティック  
*******東京都港区白金台の整体院*******
都営三田線・東京メトロ南北線 白金台駅徒歩0分
肩こり・腰痛・頭痛・自律神経失調症など不快な症状を
筋肉調整・骨格矯正・骨盤矯正・O脚矯正により改善します。

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