2011年11月09日

デスクワークによる慢性腰痛は全体的なバランスの調整が効果的です。

慢性腰痛でFさんがご来院されました。

強い痛みは無いのですが、なんとも重苦しい腰の重みや痛みが
仕事をしているとでてくるとのことです。

仕事はデスクワークが中心で、一日の大半を座って生活をしています。
人間関係のストレスもかなりありそうです。

早速検査をしていきます。

足の長さや背骨、骨盤の傾き、筋肉のハリなどの歪みを
チェックしていきます。

特に歪みが目立つのが腰の背骨です。
通常、前方向へカーブしている腰の部分が、
後ろへ出てきてしまっています。

これは、仕事でパソコンを使っている時に、
無意識にモニーターへ顔が近付き、猫背になっているのが
原因です。

確かに猫背の様に力が抜けたダラッとした姿勢は楽に感じます。

なぜなら
姿勢を維持するために筋肉を使わないからです。
筋肉ではなく、骨格についた腱や靭帯といったものをつかっているため
疲労をあまり感じません。

しかし
それを続けてしまうとだんだんと腱や靭帯が伸びてきて骨格自体が変形してきます。

それを阻止しようとして、筋肉が緊張して守ろうとします。
結果的にそれが痛みの原因となるわけですね。

実際の施術では、部分的に悪い場所だけを調整するというわけではなく
全体的なバランスを重要視しています。

まずは腰から背中まで伸びることが出来なくなってしまった体を
しっかり良い姿勢が可能な状態までに持っていきます。

これには背骨の調整から筋膜の調整、腹部の調整まで
細かくバランスを見ながら施術します。


今回もっともバランスを崩していた部分がお腹の筋肉にありました。
猫背の人や、腰が後ろに出てきてしまっている人は、
かなり縮んで硬くなっています。

そこを、施術によって柔らかい状態にします。
これによって、腰の部分から背中の部分までが自由に動くようになり
腰痛改善には重要なポイントです。

今回も全体的なバランスをとった後に、お腹の調整を念入りに
行いました。

結果的に、猫背気味の体がしっかり伸び、腰まわりもスッキリしたようです。

腰が痛いから腰だけをもんだり、伸ばしたりというのは、
一時的な対処になります。

重要なのは、全体的なバランスを考えた上での調整です。
痛みばかりにフォーカスしてしまうと失敗してしまいます。

腰痛の根本改善には、全体的なバランス調整が必ず必要です。

慢性腰痛でなかなか改善が見られない方は、お気軽にご相談下さいね。

デスクワークによる慢性腰痛でお悩みの方にもお役に立ちます。

自律神経失調症・うつ病の改善「痛みの身体心理学」






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